(みかわさんばくみあい)
【近代】
明治33(1900)年に設立された三河地方の馬の生産者組織。前身は14年に北設楽郡・南設楽郡・東加茂郡で結成された産馬会、およびそれらが17年の産馬同業組合規則(愛知県)に基づいて改称された産馬同業組合。33年に産牛馬組合法が施行された際、3郡の産馬同業組合が統合されて三河産馬組合となった。翌34年には西加茂・額田・宝飯・八名の各郡も加わり、三河地方全域が組合区となっている。36年の組合員数は3976人、うち市域は1263人を占めた。初代組合長を古橋義真が務めたほか、組合事務所が稲橋村武節村組合役場内に置かれたことが示すように、市域(特に稲武地区)との関わりが強い。主な業務は、種牡馬の購入とその種付供給、仔馬市場の開設などであった。大正4(1915)年制定の畜産組合法に基づいて三河産馬畜産組合と改称した後、同9年に解散して郡ごとの組合に移行した。
『新修豊田市史』関係箇所:4巻181・319・475ページ、12巻336・347ページ
→ 古橋義真