味噌部屋  

 

(みそべや)

【民俗】〈住生活〉

母屋の土間の奥にホソリ・ホセリ(細裏)、味噌部屋と呼ばれる空間があった。ウチマヤ(内厩)の奥を板壁で囲った小さい部屋で、自家製の味噌、溜まり、漬け物などを保管した。連谷や川面(ともに足助地区)では独立した味噌小屋もあった。板壁トタン葺き、畳2、3枚ほどの小さな建物であるが、南北の壁には風通しをよくするため金網の窓を設けることもあった。内部には段を設け、樽、壺、鍋などがところ狭ましと並んでいた。〈住生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻432ページ、16巻386ページ