宮参り       

 

(みやまいり)

【民俗】〈人の一生〉

生後33日目、生児を連れて初めて外出し、氏神に参る儀礼。市域平野部では、初子を嫁の在所(実家)で出産した場合、この日に嫁ぎ先に戻り、在所で準備をした産着を着せて宮参りをした。本地新田(挙母地区)などでは近所の子どもを招き、赤飯や味飯でもてなして菓子を土産にもたせ、子どもの仲間入りとした。山間部では33日の宮参りは古い習慣ではなく、田津原や上切(旭地区)などでは氏神の秋祭りに参るのを初参りと称している。〈人の一生〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻628ページ、16巻569ページ