(みょうしょうじしゃかにょらいざぞう)
【美術・工芸】
妙昌寺(王滝町)所蔵。像高 17.2cm、檜材一木造、内刳、玉眼、彩色。覆肩衣に衲衣を着けて結跏趺坐する釈迦如来坐像である。肉髻が低く、側頭部が張り出すなど頭髪部の形状に特徴がみられ、小型の尊像ながら整った造形がなされている。像内に墨書銘があり、この像が妙昌寺の本尊釈迦三尊の中尊像として制作されたことや、天文19(1550)年という制作年代、願主が大仲文甫、作者が京都仏師の式部であることなどがわかる。釈迦三尊の両脇侍は当初の尊像が残らず、現在は後世のものに替わっている。
『新修豊田市史』関係箇所:21巻54ページ
→ 釈迦如来