(みょうれんこようぐん)
【考古】
市域西端部の挙母地区千足町へと続く猿投山西南麓の一小支丘陵で、南~東向き斜面に構築された須恵器窯4基からなる窯跡群。トヨタ自動車三好工場の拡張工事に伴う事前調査として昭和58(1983)年に1・4号窯が発掘され、それぞれから窯体(窖窯)と灰原が検出された。いずれも折戸10号窯式期(8世紀後葉)の須恵器窯で、特に1号窯の窯内から完形の蓋杯2組(杯蓋2・杯身2)、広口短頸壺6、杯身(椀)2、長頸瓶1個体が出土(写真)し、窯の廃絶等に係る何らかの儀礼を示すものとして注目された。
『新修豊田市史』関係箇所:2巻103ページ、20巻40ページ