(むしおくり)
【民俗】〈年中行事〉
田植えを終えた後の稲の生長期に、松明や御幣、幟、藁で作った人形などを持ってあぜ道をめぐったり御幣や竹笹で田を祓ったりして稲の害虫の退散を願う行事。オンカ送り、オンカ祭り、ヨムシ送りなどともいい、厄払いの意味もあったともされる。「ヨムシよー」「オクリヤー」などと言いながらあぜ道を歩き、松明や御幣をムラ境で地区から地区へと引き渡すこともあり、平野部ではこれが子どもの行事になっているところもあった。〈年中行事〉
『新修豊田市史』関係箇所:15巻725ページ、16巻654ページ、17巻643ページ