(もりのけんこうしんだん)
【現代】
平成12(2000)年9月に発生した東海豪雨被害をきっかけに、矢作川水系森林ボランティア協議会を中心とする矢作川森の健康診断実行委員会によって行われた森の状態を調査し、健全な森づくりを目指す活動で、平成17年6月に全国で初めて実施された。平成26年までの10年計画で毎年続けられ、10年間の延べ参加者数は約2300人、610地点(矢作川流域3県7市町村)が調査された。詳細な結果はウェブサイトで公開されている。森の健康診断の調査結果によって「豊田市森づくり条例」における人工林の間伐目標面積が定められ、市民活動で得られた成果が行政施策に反映されることになった。この取り組みのノウハウを活かして、平成27年4月に旭地区の山林所有者たちをはじめとする諸団体や有志が集まり、「あさひ森の健康診断実行委員会」を発足させ、地域限定ではあるが、矢作川流域で森の健康診断の活動は継続されている。
『新修豊田市史』関係箇所:5巻701ページ、14巻622ページ