門長屋

 

(もんながや)

【民俗】〈住生活〉

旧家の中には、屋敷のカドグチ(屋敷入口)に門長屋を設ける家があった。門長屋は門の両側に部屋が付属する。配津(上郷地区)にある瓦葺きの門長屋には、母屋側からみて左側に男性と女性の奉公人が使用した部屋が2つある。右側は農具置き場だった。畝部東(上郷地区)にある家の門長屋は、左側に荷車や運送車を入れ、家畜を飼っていた。飼っていた家畜は豚、鶏、牛などで時期によって変化し、門の右側は灰屋と大便所であった。〈住生活〉


『新修豊田市史』関係箇所:16巻415ページ