(やくしじとうろう)
【美術・工芸】
香縄燈籠(写真右) 218cm、内方燈籠(写真左) 215cm。薬師寺の本堂前に安置される花崗岩で製作された一対の石燈籠で、昭和57(1982)年に文化財指定を受けている。石燈籠は神仏への献灯を目的として制作されるものである。薬師寺の燈籠は、元禄16(1703)年10月8日に造立されたもので、本堂向かって右側の燈籠は香縄燈籠、左側の燈籠は内方燈籠と呼ばれている。各燈籠は笠の形状などに違いがみられる。香縄は人名で、上仁木村春日部庄大夫香縄を指し、内方はその妻である。燈籠には文字が刻まれているが、肉眼での判読は困難である。市指定文化財。