谷下古墳 

 

(やげこふん)

【考古】

高橋地区市木町の標高約68mの挙母面上に築かれた横穴式石室墳。平成2(1990)年に土地区画整理事業に伴い発掘調査された。古墳は、石室背部で検出された幅3.6mの周溝から考えると、径12.9mの円墳であったと推定される。花崗岩で構築された石室は、全長4.55m、最大幅1.53mの無袖形で、5.3m×3.3m、深さ0.3mの墓壙内に設置されている。須恵器の直口壺や平瓶、土師器、鉄鏃が出土し、7世紀前半の終末期古墳として位置付けられる。

『新修豊田市史』関係箇所:1巻415・469ページ、19巻631ページ