屋根裏  

 

(やねうら)

【民俗】〈住生活〉

クサヤ(草屋)の場合、屋根裏は重要な保管場所として使われた。土間上の天井に空間を開け、はしごをかけて上った。保管したものはカヤや小麦カラなどの屋根葺き材、家畜の餌にする麦や粟、食器類、機織り機などであった。クドや風呂で火を焚くと煙が屋根裏に充満し、ものに虫がつかなくなり、保管には好都合だった。養蚕をするようになると天井板を補強し、養蚕道具の置き場あるいは家族の寝場所としても利用された。〈住生活〉

『新修豊田市史』関係箇所:15巻405ページ、16巻393ページ