(やまたにかぜ)
【自然】
山谷風は平野部と山間部との間で起こる局地循環系で、日中は山間部の上昇気流による低圧部に向けて平野部から吹き込む風が谷風で、下層谷風、中間層、および上層山風の三層構造をなしている。これに対して山風は、夜間から早朝にかけて山地斜面から吹き下りる風で、下層では山風、中間層、および上層では谷風が吹いているが、谷風に比較して風速も弱く、三層構造を確認するのは困難である。しかし、豊田市中心市街地の盆地底部に停滞した高温域、および大気汚染物質の浄化に山風の吹走する地域の障害物を取り除き、シュツットガルトのような風道を確保する施策が必要である。
『新修豊田市史』関係箇所:23巻149・176ページ
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