ヤモリ

 

(ヤモリ)

【自然】

ヤモリ科ヤモリ属に属する種。標準和名ニホンヤモリ(写真)。本州、四国、九州に生息し、国外では中国、朝鮮半島に分布する。白褐色の体を持ち、四肢の指端には指下板が発達していて垂直の壁面を素早く走る。夜行性で灯火に集まる昆虫類をよく捕食する。典型的なシナントロープ(人為環境に依存して生活する野生動物)で、原則として人家の周辺でしかみられない。少なくとも東日本の集団は人為分布とされるが、どこまでが自然分布かは不明である。市域でも市街部では普通にみられるが、丘陵地、山地域では、足助の市街部などの一部地域を除くと、あまり生息していない。おそらく冬場の低温が限定要因として働いていると考えられる。


『新修豊田市史』関係箇所:23巻553・556ページ