ヤリガンナ 

 

(ヤリガンナ)

【考古】

柄の先に槍の穂先に似た形状で反りのある刃をつけた工具。材木の表面を平滑に仕上げるために用いられた。弥生時代に中国大陸から伝わり、以後、鉋かんなが出現する15世紀(16世紀後半か)まで材木加工の主要な工具であった。市域では、上郷地区神明遺跡のSB254(古墳時代前期)、SB26・SB28とSX209(5世紀中~後葉)、高橋地区高橋遺跡の11-SB50(古墳時代前期)、堂外戸遺跡のSD08(~6世紀前葉)、市塚古墳(副葬品、5世紀中葉)から鉄製のヤリガンナが出土している。

『新修豊田市史』関係箇所:1巻318ページ、19巻256・144・672ページ