吉田衣川製糸場 

 

(よしだころもがわせいしじょう)

【近代】

明治33(1900)年6月に挙母町に開設された器械製糸工場。西加茂郡役所に勤務していた吉田団三の経営によるもので、明治35年現在、蒸気動力、釜数40、工女数44であり、市域において同じく挙母町の吉田製糸場につぐ規模であった。操業期間は6月から翌年1月までの8か月間で、1日11時間労働。採用女工の年齢幅は16~35歳で、静岡県浜名郡からも採用されている。企業内教育制度として読書と習字が提供されていた。日露戦後に廃業したとみられる。

『新修豊田市史』関係箇所:4巻267ページ

→ 吉田製糸場吉田団三