吉田製糸場 

 

(よしだせいしじょう)

【近代】

明治29(1896)年6月に挙母町に開設された器械製糸工場。柴田製糸場とともに、市域における蒸気動力による器械製糸工場の嚆矢である。設立者は吉田国三郎。明治35年時点で釜数63、工女数69で、市域最大規模であった。明治40年の糸価暴落を機に廃業。国三郎は事業を呉服店の藤屋合資会社に転じた。工場売却時に作成されたと思しき図面が残されており、『新修豊田市史10 資料編 近代Ⅰ』に収録されている。

『新修豊田市史』関係箇所:4巻267・439ページ、10巻386ページ

→ 柴田製糸場吉田国三郎