(よしだだんぞう)
【近代】
挙母町の資産家、製糸場経営者。挙母郷学校幹事、明治6(1873)年に挙母学校世話方。加茂郡分割後、西加茂郡役所書記も務める。のちに親戚関係になる吉田国三郎が明治29年に吉田製糸場を創業すると、15年以上勤務してきた西加茂郡役所を明治30年に辞職し、器械製糸場の建設を計画。明治33年に下挙母で吉田衣川製糸場を創業した。同製糸場の資料は吉田国三郎の直系子孫により所蔵されており(現在は豊田市所蔵)、団三・国三郎の近い関係がうかがえる。
『新修豊田市史』関係箇所:10巻783ページ