隣松寺阿弥陀二十五菩薩来迎図

 

(りんしょうじあみだにじゅうごぼさつらいごうず)

【美術・工芸】

隣松寺(幸町)所蔵。室町時代(16世紀)、絹本濃彩、縦125.2cm、横66.2cm、市指定文化財。立勢の阿弥陀如来と二十五菩薩が十一尊の化仏を伴って斜め向きに来迎するさまを描く。『十往生阿弥陀仏国経』が説くように、二十五菩薩はほんらい念仏修行者を日常的に守護する菩薩であった。これが来迎の眷属として転用されたこの種の来迎図は、鎌倉時代以降に普及した。本図の二十五菩薩は鎌倉時代に成立したと推定される『二十五菩薩和讃』とよく一致することが確認でき、二十五菩薩がおおよそ定式化していることがわかる。本図は平成13(2001)年に盗難にあい所在不明である。

『新修豊田市史』関係箇所:21巻261ページ

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