1 本巻は、市史全巻にわたる重要事項などを「事典」形式で掲載し、市史を読み解くための便覧とすることを基本方針として編集した。
2 『新修豊田市史』通史編・資料編・別編・概要版刊行後の研究成果などに基づき、新たに立項したもの、あるいは記述内容に一部補訂を加えた場合がある。
3 本巻の記述は、簡潔・明快を旨とし、敬語・敬称の類は省略した。原則として常用漢字、現代仮名遣いを用いたが、歴史的用語や固有名詞、学術用語については必要に応じて旧字体・異体字も用いた。
4 年号表記は、原則として和暦で示し、( )内に西暦を記した。改元の場合は、原則として改元月日から新年号を用いた。
5 年月日表記は、明治5(1972)年12月2日までは太陰暦を用い、その後は太陽暦を用いた。
6 地名については、その時点の呼び方で示し、適宜、現在の地名を( )で補った。また市内の地名表記は、適宜、現行の「豊田市全図(町別区域図)」にもとづいた地区名(下記)を併せ記した。
挙母・高橋・上郷・高岡・猿投・保見・石野・松平・藤岡・小原・足助・下山・旭・稲武 (14地区)
なお、平成17(2005)年の合併前の豊田市(挙母・高橋・上郷・高岡・猿投・保見・石野・松平地区)を豊田地区と称することがあり、これを用いた場合もある。また市外の地名については、原則として、愛知県内の自治体の場合には県名を省略して「市名」あるいは「郡名+町村名」で、県外の場合は「県名+市町村名」で示した。
7 「賀茂郡」・「加茂郡」の郡名表記については、原則として織豊期までを「賀茂郡」、江戸時代以降は「加茂郡」としたが、引用等において資料上の表記で示したものもある。
8 指定文化財の名称・種別については、慣例に基づいて表記した場合がある。
9 本文中に、差別的表現や偏見と思われる用語・内容が記されている場合があるが、史実に基づいて記述する立場からそのまま使用したものであり、これらの差別・偏見を容認するものではない。
事典
1 市史全巻から本市に関する重要事項(ひと・もの・こと)を選定し、事典形式で編集した。
2 項目は、よみがなにもとづく五十音順に配列した。
3 項目は、項目名(よみがな、見出し語)、分野(【○○】)、本文、市史関係箇所(○巻○)、参照項目(→○○)の順に配した。
4 解説を他項目に譲ったときは、項目のみとして、 → に続けて当該項目名を記した。
5 人名項目には、当該人物の生没年を西暦で示した。生年あるいは没年が未詳の場合には、「?~1880」・「1635~?」とし、生没年ともに未詳の場合には「生没年未詳」と記した。
6 項目では、本文の文頭に記載内容の主たる分野を【○〇】で示した。なお一つの項目で分野が複数に渡るときは、原則として下記の順に掲載した。また、【民俗】に関しては、細分野を文末の< >内に記した。
【自然】【考古】【古代・中世】【近世】【近代】【現代】【民俗】【美術・工芸】【典籍】【建築】
7 項目の市史関係箇所は、項目に関係する『新修豊田市史』通史編・資料編・別編、概要版および『豊田市史研究』の関係箇所を以下のように示した。
例)
通史編・資料編・別編の場合
(巻数−頁) → (2巻126)、(1巻250・302)
(巻数−頁/巻数−頁) → (2巻300/3巻178)
概要版の場合
(概要−頁) → (概要28)
市史研究の場合
(号数−頁) → (3号50)
テキスト化について
1 使用する漢字はJIS第一水準漢字・第二水準漢字の範囲とした。
2 その範囲に存在しない文字や記号(屋号含む)などは、「〓」(ゲタ)に置き換えて表示した。
3 ルビは検索性を考慮し、当該語の直後に( )で括ってまとめた。