津山郷土博物館/江戸一目図・津山藩江戸日記等

江戸日記について

江戸日記(津山郷土博物館所蔵・岡山県指定重要文化財)

津山藩松平家文書のうち、江戸屋敷で記録された日記。越後騒動で光長が伊予松山に流された天和元年(1681)6月に始まり、明治元年(1868)12月までで終わる。津山藩政期については、藩主とその家族および藩士の公的・私的な事柄、幕府・諸藩との交際状況、江戸および国元津山の出来事などが詳細に記録されている。
最初の数年分は、厳密には「江戸日記」とは言えないが、これに続く形でいわゆる「江戸日記」が書き綴られていて、津山市への文書寄贈後の整理当初から、この冊子が「江戸日記」の最初に位置付けられているため、本閲覧システムにも含めた。
大別すると3種類の日記があり、江戸から津山に送られて半年ごとに分冊・保管されたもの(E2-1系統・324冊)、江戸屋敷で半年ごとに分冊・保管されたもの(E2-2系統・169冊)、主に幕末期の月単位で分冊・保管されたもの(E2-3系統・269冊)に分けられる。なお、表紙の表題は、E2-1系統がほぼ全て「江戸日記」、E2-2系統の約7割が単に「日記」で残りが「江戸日記」、E2-3系統の全てが「日記」となっている。

本閲覧システムでは、重複して残っている年月については、保存状態が良い系統を選択し、E2-1・2-2ともに残っていない慶応元年以降はE2-3系統を選択している。また、以下のとおりいずれの系統の冊子も存在しない年月がある。

○欠落年月:元禄17(宝永元)年1~3月、正徳5年7~12月、享保12年、文化14年12月、文政9年12月、文政12年10~12月、文政13(天保元)年2月・5~12月、天保2年1~6月、天保5年1月、慶応3年2・3・7月、慶応4(明治元)年1・2・5・10月