編集後記

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 町史編さんという町の一大文化事業の中心をなす通史編の刊行が、ここに実現しました。
 思えば、町史編さん室が産声を上げたのは、昭和五三年四月のことでした。同年七月には町史編さん委員会が発足、また、町史編集委員の先生方を委嘱し、本格的な編さん事業が開始されました。以来、今日までに資料編四冊、別編一冊、中間報告書十三冊を刊行し、今回、それらの集大成ともいうべき『通史編』の刊行に至ったという次第です。
 当初の計画によれば、通史編刊行は昭和五八年度に予定されていました。しかし、新資料の発見等の事情もあり、計画変更により三年間の遅延となってしまいました。このような作業の遅れに対して、暖かい態度で辛抱強く激励、御指導下さった、町当局、議会、町民の皆様に、心から敬意と感謝の気持ちを捧げます。
 とはいえ、今、校正刷(ゲラ)を手にしてみると、その内容については充分にこれら皆様の御期待に添うことができたのではないか、との自負が湧いてきます。単なるお国自慢に堕さず、自己満足的な学術研究に終わらぬよう心掛けましたが、この原則はほぼ貫徹しえたのではないかと考えております。
 それにしても、高度な内容をかみ砕いて物語(ストーリー)性のある記述を、という難しい要求を、執筆の先生方は、御多忙の中快く御引受け下さり実現して下さいました。誠に有難いことです。柴崎達雄先生、楡井尊先生、滝沢利秋先生、田村説三先生、神沢利一先生、大野正男先生、古田恵二先生に、心より感謝申し上げます。とりわけ藤倉寛三先生は、初代の町史編集委員長として、『近世資料編』編集と並行して、御高齢を押して精力的に監修及び執筆に当たって下さいました。頭の下がる思いです。
 最後に、貴重な資料を提供下さった町民の皆様を初めとする多くの関係者の皆様に、心から感謝を捧げるとともに、本書が鶴ケ島町の文化の更なる豊富化に寄与していくことを念じつつ、編集後記とさせていただきます。
 
                                              鶴ケ島町史編さん室