県内三三ケ所で観測されたデータ(記録の累年数は異なるが)により年平均気温を見ると、熊谷、浦和の一四・七℃が最高で、最低は三峰山郵便局の九℃、鶴ケ島は一三・九℃で低い方から一二番目となる。鶴ケ島のこの値は、秩父などの山地を除くと、豊岡(入間市)の一三・六℃に次いで平地では二番目に低い気温である。全国的に見ると、金沢の一四℃、福井の一三・九℃、前橋の一三・八℃に相当する。
これは平均の値で見たものであるが、平均値というのは、例えば暑い夏があっても冬が寒ければ、平均化されて一年中気温変化のないところと同じ数値となってしまう。そこで、夏と冬の温度差をみなければ地域の状況は分らない。