休耕地

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水田の中に、所々に放置された休耕地が見られる。水田が放置されると、畑地と同様に、様々な変化が群落におこる。
 放置された一年目の水田では、ヤノネグサ群落など湿生の一年草群落が出現する(表―18)。二~三年経過した放耕田には、ミゾソバ、ヌカキビ、セリなどの湿生の多年草群落となり(表―19)、やがてヨシなどの侵入を受けて、草丈けの高い湿生草本の群落となっていく。
表1-18 ヤノネグサ群落の組成
高倉
草本層高さ(m)0.5
植被率(%)98
出現種数13
ヤノネグサ5
ヤナギタデ1
セトガヤ
ヨシ
コブナグサ
タウコギ属の一種
アシカキグサ
イヌビエ
アキノノゲシ
アキメヒシバ1
スズメノヒエ
オヘビイチゴ
ヌカキビ

表1-19 ミゾソバ群落の組成
高倉
草本層高さ(m)0.4
植被率(%)98
出現種数5
ミゾソバ5
ヌカキビ
セリ
オヘビイチゴ1
スズメノヒエ