図1-15 TSボーリング柱状図
地表から一五センチメートルまでは黒色の表土で、それより下、深度八〇センチメートルまでは軟らかい黒色の泥炭土である。その下の深度一二〇センチメートルまでは中―粗粒砂および細礫交じりの黒褐色の泥炭シルトである。この層の最下部に砂岩の中礫や木材の破片が含まれている。それ以下深度一五〇センチメートルまでは明褐色の火山灰質粘土となっており、それより下は砂利があって掘りすすむことはできなかった。
これらの地層を、第一章で述べた地層名で区分すると、深度一二〇センチメートルまでは泥炭層(P)に、それより下の明褐色の火山灰質粘土は〝鶴ケ丘粘土層〟(Mc)に、また砂利層は武蔵野砂礫層(Mg)となる。
これらの地層の試料を約二〇センチメートルほどに分けて採取し、それぞれTS―1からTS―8と名づけ、花粉分析用の試料とした。とくに深度一〇〇―一一〇センチメートルのTS―6泥炭土試料は、放射性炭素による絶対年代測定用の試料とした。