ジャガイモやナスを食害するテントウムシが鶴ケ島には三種類見られる。暖地性のニジュウヤホシテントウと寒地性のオオニジュウヤホシテントウ、それにこのオオニジュウヤホシテントウに似たコブオオニジュウヤホシテントウの東京西郊型である。これら三種が同じ場所で混棲している地域は比較的狭く、神奈川・東京・埼玉の一部にすぎない。そして鶴ケ島を含む入間台地が西郊型の東北限となるので、この地域はニジュウヤホシテントウ類三種の混棲地帯の中でも特徴的な一角を占めることになる。しかし、最近鶴ケ島では、オオニジュウヤホシも西郊型も減少し、ニジュウヤホシばかり目立つようになってきた。少なくとも脚折の区画整理地区ではその傾向が強い。