以上のほか、昆虫としてはなお多くのグループがある。総尾目(ウロコナガコムシなど)、粘管目(トビムシ類)、ゴキブリ目(ヤマトゴキブリなど)、カマキリ目(オオカマキリなど)、直翅目(コオロギ・バッタなど)、ナナフシ目(ナナフシ・トビナナフシなど)、革翅目(ヒゲジロハサミムシなど)、等翅目(ヤマトシロアリなど)、カゲロウ目(ムスジモンカゲロウなど)、総翅目(アザミウマ類)、半翅目(カメムシ・ウンカ・アブラムシ・カイガラムシなど。ただしセミについては紹介済)、脈翅目(ウスバカゲロウなど)。長翅目(シリアゲムシなど)、膜題目(ハチ・アリ)、双翅目(ハエ・カ・アブなど)などである。これらの中でカイガラムシについては東京農大の河合省三氏、ハチについては寄居高校の南部敏明氏、双翅目については県自然史博物館の原勝司氏により、現在それぞれ調査が進められている。いずれ町史自然編が刊行されるとき、全般を含む内容をとりあげたいと思うが、昨年四月、南部敏明氏により善能寺境内で発見されたイマイツツハナバチのような注目すべき種のあることを付記しておこう。このハチは、一九七三年、九州大学の平島義宏博士によって記載された種類で、産地としては中国の北京と日本の兵庫県が知られるだけであった。今年に入り、福井県の羽田義任氏が、同県大野市より本種を報告したとはいうものの、既知産地は極めて少なく、そうした意味で、今回の調査で発見された鶴ケ島の産地は特筆される。(南部氏は本年三月、蜂友通信 二七号に、鶴ケ島の産地を正式に発表、この時同時に、毛呂山町での採集例も記録している)