目次
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通史編
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第三編 古代・中世
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第八章 お寺山遺跡と中世の墓制
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第一節 お寺山遺跡の発掘
2 造墓の形式と時期
233 ~ 233
この度のお寺山発掘では、火葬墓が三一六基、土壙墓が八二基、地下式横穴墓が一か所、他に単なる土壙が一九一か所、都合三一〇か所である。ここにいう土壙墓とは、壙は墓穴のことだから、墓穴のなかに骨や土器・古銭などの副葬品が発見されたものをいう。土壙とは骨や副葬品を伴わないが、墓穴と想定できるものである。