第二節 小田原衆所領役帳

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 後北条氏三代目の北条氏康の時代、永禄二年(一五五九)につくられた「小田原衆所領役帳」という家臣団の名簿がある。これは、各家臣の知行(ちぎょう)高(貫高)を知行地(所領)とともに記録し、それに応じた知行役(普請役)・軍役等の諸役課の基準とするために作成された「役帳」である。この帳簿は他に「小田原分限帳」、「小田原北条家役帳」ともよばれる。