目次
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通史編
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第四編 近世
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第六章 農業経営
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第一節 地主と小作
質入値段
332 ~ 332
田は一反につき金一分から一分二朱までであり、畑は銭六百文から金一分二朱までである(寛政三年「村明細帳」)。しかし、証文によると、下畑四畝二〇歩の代金が金二分(享和二年)、中田八畝二〇歩が金三両(文化八年)である。名主は多少下値に領主へ報告したのではないだろうか。質物の利子は二割という高金利である。