目次
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通史編
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第四編 近世
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第七章 貢租の種類とその動向
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第二節 貢租の取り方
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3 年貢率の変化
検見(毛見)(けみ(けみ))法
365 ~ 365
米の収穫前に、幕府又は各藩が役人を派遣して「毛(け)」(稲穂)のみのりぐあいを検査して、その年の年貢額をきめる方法。三重に検見が行われた。初めの内見(ないみ)は村役人が百姓立会いの上で行い、次に代官の手代が二人ずつ数組に分れて行う小検見、最後には代官みずから検見を行い、小検見を参考にして年貢額を決定する。これを大検見という。この方法は抜け道もあり、役人の不正も多かった。