近世の一揆

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天正一八年(一五九〇)から慶応三年(一八六七)までの二七八年間に、四・三三七件の一揆、打ちこわしが記録されている。時代が進むにつれて、その数が多くなっているが、寛永・享保・天明・天保といった大飢饉のあったとき、件数も多くなっている。表―43は各年代の件数を示したものであるが、近世を通じて七つの高揚期がある。大飢饉のあとの四つの高揚期の他に、宝暦・享和・慶応の年代に異常の高さを示している。

表4-43 近世の農民一揆と打こわし
『体系日本史叢書』政治史Ⅱより