江戸時代中期に創立された、徳川将軍家の一門である、田安・一橋・清水の三徳川家をいう。御三家に次ぐ家格であるが、御三家のような大名ではなく、御料(将軍直轄地)の一部を与えられていた。それで各地に分散していた。
田安家 八代将軍吉宗の三男宗武が、享保一六年(一七三一)江戸城内の田安門内に屋敷を与えられて居住し、地名をとって俗称とした。所領一〇万石。
清水家 宝暦八年(一七五八)一〇代将軍家治の弟重好が江戸城内の清水門内に屋敷を与えられて居住し、地名をとって俗称とした。所領一〇万石。
御三卿