目次
/
通史編
/
第五編 近現代
/
第二章 明治期の鶴ケ島
/
第二節 明治期の諸改革
/
4 封建的諸制限の撤廃
関所・津留の廃止
525 ~ 526
明治二年二月六日には、箱根その他全国の関所の廃止を通達したので、同年二月一一日以後は、関所の門は開けっ放しとなり、旅人の往来は自由となった。
同年九月一九日には、江戸時代に行われていた、諸藩が米穀の藩外へ積み出しを禁じる津留の制を廃止した。これは、米穀の自由な流通を妨げる制度であり、飢饉の局地的発生の原因となっていた制度であった。新政府は、外国に対して開港貿易の方針をとったのと同じく、国内取引にも自由開放政策をとったのである。