2 生活難

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 この戦争により、三〇〇万を越える戦没者を出し、国土と国富の多くを失なって、日本の生産力は激減した。また、戦時中濫発した紙幣と多額の公債を抱えた上に、軍需会社への補償金などがあり、インフレーションが急激に進んだ。戦後の鶴ケ島村の決算額は、二年間で約三倍に膨張している(表―33)。そこに、復員軍人や外地からの引揚者などの膨大な失業者が生まれ、国民の衣食住は極端に欠乏した。
表5-33 戦後の鶴ケ島村歳入出決算額
歳出
科目昭和21年22年23年備考
会議費3,782.0051,501.0067,491.00
役場費149,751.53753,814.391,894,538.63
土木費2,012.501,100.00
教育費60,170.73184,473.20570,303.97
衛生費7,349.8013,710.0649,060.28
厚生費38,174.75278,415.33792,195.78昭和23年より社会及労働施設費
勧業費696.003,737.00539,354.8423年より産業経済費
警防費2,266.7221,808.1261.531.5022年消防費,23年より警察消防費
地方振興費2,370.00850.00
選挙費1,013.2015,968.0021,781.00
統計調査費207.00920.008,340.00
財産費955.70950.0015,024.00
戦後処理費1,140.00
公債費9,611.593,411.121,703.12
負担金3,260.009,475.52
補助費550.00
諸費50.0038,036.4029,860.00
新憲法発行記念式典費9,444.00
農地委員会費18,187.20
農地調整処理費147,839.85
合計310,993.161,525,159.994,052,034.12

歳入
科目昭和21年22年23年 
村税143,052.901,101,977.903,299,516.50
基本財産・積立金319.81318.18788.96
使用料・手数料1,749.206,910.9012,964.00
国庫支出金115,441.28351,017.041,024,438.00
県支出金22,983.9159,190.84173,304.06
寄付金45,800.00
繰越金15,144.5149,707.5246,348.44
雑収入16,209.072,386.05103,629.75
合計360,700.681,571,508.434,660,989.71