明治四一年には、自小作と小作とを合せて小農といわれる農民の数は三六八万三千戸あり、農家総戸数の六七・一パーセントを占めていた。そのうち全然耕地をもたない小作人は一四九万三千戸で、二七・二パーセントであった。これは全農民の三分の一近くが小作人であることを示している。昭和一七年以降の統計を示すと表-37のようである。
年次 | 自作農 | 小作農 |
戸数 | 割合 | 戸数 | 割合 |
| | (%) | | (%) |
1942(昭和17) | 1,734 | 31.5 | 1,561 | 28.4 |
1944(〃 19) | 1,729 | 31.2 | 1,574 | 28.4 |
1946(〃 21) | 1,869 | 32.8 | 1,637 | 28.7 |
1950(〃 25) | 3,822 | 61.8 | 312 | 5.1 |
1955(〃 30) | 4,228 | 69.6 | 240 | 4.0 |
1965(〃 40) | 4,538 | 80.1 | 100 | 1.8 |
二一年の農地改革までは、自作農は三一~三二パーセントを維持し、小作農は二八パーセント台であった。二五年に至って自作農は六一・八パーセントとなり、四〇年には八〇・一パーセントに達している。逆に小作農は五・一パーセントから一・八パーセントに激減している。これは、多大の犠牲を払った農地改革によって小作農を自作農に引上げた結果である。