鶴ケ島、名細両村民が待望した鶴ケ島駅の設置は、東上線電化の三年後、昭和七年四月のことであった。鶴ケ島で最初の鉄道駅である。
鶴ケ島駅旧状
駅開業当時、周辺の大部分は松、杉、檜、雑木の混在した平地林によって占められ、わずかに駅北側に上広谷の一七戸があるといった状態であった。それが戦後の鶴ケ丘の開墾を経て、昭和三〇年代に入ってからは目ざましい発展を遂げるようになる。昭和五八年一〇月には駅西口が開設、新たな段階を迎えている。
昭和五四年四月、富士見地区の土地区画整理事業の進行と時期を同じくして、東上線若葉駅が開業した。以降、著しい乗降客数の伸びを見せている。