坂戸航空無線通信所は、昭和一六年七月、旧日本陸軍参謀本部の無線送信所として開設された。昭和二一年一二月、終戦により米軍に接収され、米空軍の無線送信所となった。日本政府に返還されたのは三五年二月のことで、それにより運輪省航空局航空交通管制本部の送信所となり、民間航空利用に道が開けた。その後、送信施設を他処へ移設するとともに、航空交通管制本部通信技術課受信係として受信業務を開始、昭和四二年一〇月より東京航空局坂戸航空無線通信所に組織改正して現在に至る。
現在の業務は、東京航空局所管の無線施設として、マイクロウェーブ回線により東京航空交通管制部、蟹ケ谷航空無線通信所、東京国際空港、筑波山、友部航空無線通信所、及び新東京国際空港と相互に結ばれて、「東京国際航空通信回線」を構成している。