21 六角塔婆

 大字上新田字丸山の畑の中に、六角塔婆石幢が立っている。台座からの高さは1m30cm(4尺3寸)笠の高さ23cm(7寸3分)側面1角の幅18cm(6寸)、香立てとして1枚の台石に6ヶの穴があけてある。

 今から350余年前の寛文乙丑年(1665)に建立されている。

 石幢各面には六地蔵が浮彫りされ、明治から大正年代にかけては数多くの人々に信仰されていた。盛期には、団子屋の出店が出来ていた程であると、土地の古老達は伝えていた。縁日には浪花節(浪曲)田舎芝居や玄太踊りの催し物もあったという。

 この石塔は市内唯一の石幢であり、市指定有形文化財となっている。