祭本番は二日目の三日(かつては九日)である。獅子が舞っていると紙が落ちるが、ムラ人は獅子の回りに群がり、落ちるとそれをこぞって拾った。家に持って帰り厄除けとして玄関に吊るした。
現在は行われていないが、昭和五五年までは三日目(一一月一〇日)にムラ回りをした。ムラ回りの時は、一軒一軒回り、玄関から入って座敷で「宮参り」を舞った。名主宅で舞う曲も同じであったが、ここでは「褒め言葉」を言ってその間は獅子は休んだ。ムラ回りの時の昼食は、上ムラの年行事の家で出していたが、後に高倉公民館で食事するようになった。
獅子舞の順路と舞曲は、表9-1~3、図9-1、2の通りである。