鶴ヶ島市立図書館/鶴ヶ島市デジタル郷土資料

脚折雨乞


Suneori Amagoi

脚折雨乞(すねおりあまごい)は、鶴ヶ島市に伝わる、巨大な蛇体を作って練り歩き、雷電池(かんだちがいけ)へ導くことで降雨を祈願する雨乞い行事です。この行事は、国選択無形民俗文化財・鶴ヶ島市指定無形文化財に選択・指定されています。

脚折雨乞の歴史

昔の脚折雨乞の写真

昔、雷電池には大蛇が住んでおり、傍らの雷電神社の前で雨を祈ると、必ず雨が降ると言われていました。しかし、寛永年間にこの池を縮めて田としたため、大蛇は上州の板倉にある雷電の池に移転してしまい、そのために雨乞をしても雨が降らなくなってしまったと言います。
明治7年の夏も旱天がつづいたため、村人が協議して板倉の雷電神社まで祈願に出かけ、板倉池の水を竹筒にいれて雷電池まで持ちかえり池に注ぎ入れたところ、今まで快晴だった空が曇りはじめ、間もなく雨が降りだし、一度は雲が切れたものの、夜になって豪雨となったので、これこそ竜神の御利益と一同感激した、という話が残っています。
その後明治10・26・27年、昭和4・7・8.・9・22・24年にも、雷電池で雨乞い行事がおこなわれました。

よみがえった脚折雨乞

龍アップ

脚折雨乞は、行事の担い手である専業農家の減少など社会環境の変化により、昭和39年(1964)を最後に一度途絶えてしまいます(雷電池の湧水も、昭和48年頃をさかいに完全に枯れてしまい、現在の池の水はまったく人工のものです)。
しかし、昭和50年(1975)に、雨乞の持つ地域の一体感を再認識した地元脚折地区住民が、「脚折雨乞行事保存会」を結成し、翌昭和51年、脚折雨乞を復活させました。この年に脚折雨乞は、「鶴ヶ島町指定無形文化財」に指定されました。
現在では、4年に一度、オリンピック開催年に行われています。

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脚折雨乞パンフレット

脚折雨乞

2000年に鶴ヶ島市教育委員会から刊行された、脚折雨乞に関する行事記録や関係資料についてまとめた小冊子を、デジタル化・フルテキスト化しています。
なお、現在鶴ヶ島市では、脚折雨乞で使用する「リュウダ」の表記を「龍蛇」としていますが、冊子刊行当時のまま「竜蛇」として表記しています。

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脚折雨乞英文パンフレット

Suneori-Amagoi

脚折雨乞を紹介した英文パンフレットをデジタル化しています。
This digitized pamphlet is for introducing about Suneori-Amagoi.

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