Takakura Shishimai
獅子舞はササラジシともいわれ、獅子が舞うことを「クルウ」といいます。この舞は、遠い国から訪れた強力な神が、ムラ人の幸福を守るために、悪霊・悪疫を退散させてくれる芸能ですが、ムラ人にとっては五穀豊穣感謝の行事でもあります。
獅子舞は県内に二つの系統があり、一つは秩父を源流とする山岳系統のもの、他の一つは川越を中心とする平野系統のものです。
高倉の獅子舞はこの二つを折衷した山麗系統のものだといわれています。宮参りのときに、社殿を三廻りしてから、前庭で本番をクルウなどの特色があります。
この行事は現在、11月2、3日の2日間で行われていますが、昭和53年までは毎年11月8、9、10日の3日間、日枝神社祭典に合わせて行われていました。8日は揃いの日で、総仕上げとして予定の演技を行い、9日は祭典当日で、10日はムラ廻りをしていました。