九 什書(九)

毛利輝元書状8

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「福越(福原広俊)参             右(毛利輝元)」
余悦草臥候事非大かた候/\、かしく
長門(毛利秀成)見参仕大悦此事ニ候、御方気遣を以如此儀手からと申本望候、心中申ても無尽期事候、上方之趣万しつ/\と可承候、後剋期面候、両種進之候、慶事計候、恐ゝ謹言
十二月廿七日        宗瑞(花押)
 
毛利輝元書状9

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「福越(福原広俊)参        右」
今日之隙者や/\明候ハゝ晩ニ待申候、我ゝも夜つゝき用候て相草臥候/\
吉敷(周防)へ被越度之由尤候、検地之儀と公儀御役目之時のせんさく両条未不澄候、夕者や先日之人く者りなとの儀申渡候間、も者や引合も可成候と存候、御方も母儀へかさり之内被罷越度之由尤候、五三日延候とても不苦候哉と存候、何も急候ハてハにて候、ちらりと被罷越可○(被)罷帰候、き様可成候哉、とかく晩か明る晩かなと面談申度候間、可被得其心候/\、吉事かしく
 
毛利輝元書状11

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(豊臣)秀頼御原被召、則大坂(摂津)一着尤珍重候、御大利公私太慶此時候、弥様子承度候、上様(徳川家康)へ上州(本多正純)迄申上、可然候者御挍了候而書中其元にて被調、其元之衆使者被相計、御上ケ候而可給候、判紙拾枚差上せ候、為心得候、万喜可申承候、かしく
(元和元)五月十五日          (毛利輝元)(花押)
      福越(福原広俊)
      福左近(福原元俊)
      児豊前(児玉景唯)
 
毛利輝元書状12

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尚/\判紙五枚、内壱ツかな文差上せ候、可被請取候
 夏梨子三籠指上せ候、進上申候而可然候者、於其元書中
           
調可被上ケ候、早暁御所様(徳川家康)・おあちやさま(家康側室、神尾氏)・上州(本多正純)へ進上候、当年者梨子一円無之候、将軍様(徳川秀忠)へ者年ニより多候時者上ケ申事も候、御所様へ者毎年進上候、為御心得候、此度者将軍様へも進上候ハてハと存候、左候へハたらす候、於其元可有挍了候、かしく
七月三日       (毛利輝元)(花押)
        福越
          参
        児豊