三六 御奉書

徳川家康御奉書

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尚以其元昼夜御苦労共御座候、いつれも御上上之刻可申述候以上
一書申入候、仍江戸御普請ニ付而、永ゝ御苦労被成之由候而、従大御所様(徳川家康)岡田新三郎を以被仰候、将又御帷・御単物・御道服被進之候、委細岡田新三郎可被申候、恐惶謹言
     (慶長十一)五月六日        (正純)本多上野介
      福原越後守(広俊)殿
 
徳川家康御奉書2

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以上
一書申入候、仍貴殿御煩于今然ゝ共無之由、大御所様へ申上候処ニ、一段御懇之御諚共御座候、忝可被存候、就其万病円之御薬蠟香箱ニ被為遣候間、致頂戴可有御用候者や向寒気候付、無御由断御養生肝要候、爰許何かと取紛、書状にても不申入、所存之外候、此由何にても相応之御用にて可蒙仰候、疎意存間敷候、恐ゝ謹言
              本 上野介
    九月六日          正純(花押)
    福原越後守殿