名称 | 若宮(わかみや)古墳群 |
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所在地 | 宇部市大字東岐波 |
時代 | 古墳時代 |
遺構 | 円墳、横穴式石室 |
遺物 | 須恵器、土師器、鉄鏃、鉄刀、鉄刀子、鍔、飾り金具、鉄斧、釣針状鉄製品、勾玉、管玉、切子玉、小玉、丸玉、耳環、滑石製紡錘車、滑石製未製品 |
特徴 | 若宮古墳群は、宇部市東岐波にある日の山の南麓に築かれた古墳群です。 昭和36年(1961年)に宇部市域遺跡学術調査団によって2号墳と3号墳が調査された後、平成6年(1994年)に1号墳、平成7年(1995年)に2~5号墳が調査されました。 5基の古墳はすべて横穴式石室で、古墳時代後期のものと思われますが、石室の構造が単室と複室のものがあり、同じ古墳群の中でも時期差があると思われます。出土品も、勾玉、管玉などの装身具類、鉄斧などの農工具類、鉄鏃、鉄刀などの武器類、馬具、須恵器や土師器などの土器類など、様々なものが出土しています。 中でも、4号墳からは、石室の前室から多数の須恵器がまとまって出土しました。器種も多様で、供膳用と思われる蓋坏、高坏の他に、宇部市ではほかに出土例のない橫瓶(よこべ)、台付長頸壺などが出土しています。古墳から出土する須恵器のほとんどの器種がそろっており、完形で出土しているものも多いことから、宇部市において貴重な資料と言えます。 同時期の遺跡として、近辺に住居跡は発見されていませんが、製塩遺跡の波雁ヶ浜遺跡、須恵器窯跡の花ヶ池窯跡があります。出土遺物からも、若宮古墳の被葬者は東岐波一帯を支配した豪族と思われますが、製塩や須恵器製作と関わった可能性も考えることができます。 |
現状 | 現地保存 |
参考文献 |
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