名称 | 上原田(かみはらんだ)遺跡 | |||||||
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所在地 | 宇部市大字東吉部 | |||||||
時代 | 縄文時代 | 室町時代 | ||||||
遺構 | 竪穴住居、住居状遺構、土坑、溝状遺構、柱穴 | 掘立柱建物、土坑、溝状遺構 | ||||||
遺物 | 縄文土器、石鏃、石匙、掻器、楔形石器、石錐、打製石斧、剥片 | 土師器、土師質土器、瓦質土器、貿易陶磁器(青磁・白磁)、鉄鏃、鉄刀子、鉄釘、滑石製石鍋、ふいごの羽口、鉱滓、銭貨 | ||||||
特徴 | 上原田遺跡は、厚東川支流の藤ケ瀬川の右岸にある丘陵に位置します。 遺跡は1993年(平成5年)に実施した分布調査で確認されました。そして翌年1994年(平成6年)に財団法人山口県教育財団・山口県教育委員会によって調査され、縄文時代と室町時代の遺構が見つかりました。 縄文時代の遺構としては4基の竪穴住居跡が見つかっており、縄文時代にこの地で、集落が営まれていたことがわかりました。中でも興味深いものは、床面から多量の石器の未製品、石材剥片が出土した竪穴住居跡です。中央の凹地状になっている部分には、作業台として使われたと思われる自然礫が置かれており、石器が製作された工房跡と考えられています。出土した石鏃は形も大きさも多様で、中でも、石材にサヌカイトを用いて、脚部両端を短く反らせて作った石鏃は注目すべき資料です。その丁寧で細かい加工から、上原田の縄文人が高度な石器製作技術を持っていたことがうかがわれます。縄文土器も多量に出土しており、縄文時代早期~前期、晩期の土器編年の基礎となる資料となりました。 室町時代の掘立柱建物跡も見つかり、当時の人々が用いた、土師器、瓦質土器、貿易陶磁器などが出土しています。また、鉄製品とふいごの羽口、鉱滓、銅銭など様々な遺物が出土しており、室町時代の人々の生活の一端を知ることができます。 現状 | 水田 | 参考文献 |
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