解題・説明
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常盤池は領主福原広俊が恩田・野中・梶返一帯の灌漑用として造った人工池です。元禄8年(1695年)福原家家老椋梨権左衛門らにより本土手(堤防)の築造工事が開始されました(石炭記念館の東側)。翌9年に池の水が初めて外へ流れ出、元禄11年(1698年)に完成しました。面積90haの常盤池が潤す水田は、当時約300haになりました。池の周囲からは、旧石器~縄文時代の石器や石炭を掘った跡も見つかっています。 常盤公園は、渡辺祐策(わたなべすけさく)らにより寄贈された常盤湖周辺の土地をもとに、宇部市が大正14年(1925年)に開設しました。国の登録記念物に指定されており、NHKの「21世紀に残したい日本の風景」総合公園の部で1位に選ばれたほか、日本の都市公園100選、日本さくら名所100選、美しい日本の歩きたくなるみち500選にも選ばれています。野外彫刻の国内発祥地で、現代彫刻展『UBEビエンナーレ』が2年ごとに開催されています。
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