解題・説明
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小野の横瀬八幡宮の縁起を伝える絵巻で、上下巻あわせて全長約32mの大作です。絵は土佐派の様式を持ち、特に背景の山水の描写は写実的な手法が用いられ、熟練した人の作と見られます。箱書には永正13年(1516年)に僧徳在が横瀬八幡宮に寄進したとあり、縁起の製作もその頃と思われます。 横瀬八幡宮は嘉暦2年(1327年)の創建で、末信村の正八幡宮から勧請(かんじょう)したとも、また宇佐八幡宮を迎え、厚東武政が社殿を建てたともいいます。創建当時は横瀬にありましたが、後に、上小野の現在地へ遷りました。
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