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表門(外)
表門(内)
前庭(玄関前)
前庭(主屋前)
玄関
取次
次の間
離れ座敷
離れ座敷(奥)
縁側(主庭)
主庭
縁側(中庭1)
縁側(中庭2)
洋間前
洋間
茶室前
水屋
躙口
客畳
茶室
前庭(茶室前)
中庭
中庭(土蔵前)
表門(外)
表門
表通りに面して連なる塀を従えて建つ表門は、老舗の造り酒屋の接客空間である離れへの出入口となっています。一間棟門形式・桟瓦(さんがわら)葺きの簡素な造りですが、腕木にくり形を施したり、扉板を一枚板とするなど、控えめながらも重みのある意匠をもつ門です。
腕木
くり形が施されています。
門扉
一枚板の扉で重厚感があります。
国登録有形文化財
平成13(2001)年10月に国登録有形文化財に登録されています。
登録物件(主屋、離れ、表門、塀、土蔵2棟、酒蔵4棟)のうち、離れと酒蔵の一部を見学することができます。
成子家住宅上空
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前庭
前庭からは接客空間として充実した施設をもつ離れの玄関と洋間、茶室を望むことができます。茶室の露地としての機能も備えています。
玄関
玄関は間口が広く格式の高い式台玄関となっています。式台とは、玄関の上がり口にある一段低くなった板敷きの部分を指し、もとは武家の住宅で玄関の次にある、客人に送迎の挨拶をするための場所でした。
玄関
玄関は間口が広く格式の高い式台玄関となっています。式台とは、玄関の上がり口にある一段低くなった板敷きの部分を指し、もとは武家の住宅で玄関の次にある、客人に送迎の挨拶をするための場所でした。
次の間
離れ座敷へと通じる10畳の控えの間です。
長押(なげし)を廻し、離れ座敷との境には瀟洒(しょうしゃ)(すっきりとあかぬけしている様子)な意匠の欄間を設けています。
次の間
離れ座敷へと通じる10畳の控えの間です。
長押(なげし)を廻し、離れ座敷との境には瀟洒(しょうしゃ)(すっきりとあかぬけしている様子)な意匠の欄間を設けています。
離れ座敷
15畳の書院座敷です。大床、違い棚、付書院の座敷飾りを完備しており、隋所に良質の材を用いています。
明り取り欄間(らんま)
縁側と離れ座敷の間に設けられた欄間(らんま)で、採光と通風の機能を有しています。離れ座敷は両側に美しい庭が配置されており、縁側との間にある欄間からも差し込む自然光で座敷が柔和な光に包まれることで、落ち着いた空間になっています。
離れ座敷
15畳の書院座敷です。大床、違い棚、付書院の座敷飾りを完備しており、隋所に良質の材を用いています。
ふすま
次の間との境にあるふすまの書は、落款(らっかん)(書画が完成した時の、作者による署名や押印のこと)から、藤沢南岳によるものとわかります。藤沢南岳は、幕末から明治期に活動していた儒学者です。
付書院の透かし欄間
板欄間に模様を透かし彫りにしています。
明り取り欄間(らんま)
縁側と離れ座敷の間に設けられた欄間(らんま)で、採光と通風の機能を有しています。離れ座敷は両側に美しい庭が配置されており、縁側との間にある欄間からも差し込む自然光で座敷が柔和な光に包まれることで、落ち着いた空間になっています。
床框(とこかまち)
床の間の前端で、床の間の畳の端を隠すために用いる化粧横木のことで、漆塗りで仕上げられています。
紋縁(もんべり)の畳
畳の長辺の縁に布が付けられています。
床の間
本床(ほんどこ)という最も正式な形式の床の間です。床の一部を一段高くして、紋縁(もんべり)の畳(長辺の縁に布が付けられている畳)を敷き、前方には漆塗の床框(とこがまち)があります。上部には落し掛けを取り付けて小壁仕上げとし、向かって左側には付書院、右側には違い棚が配されています。
床脇
床脇にある違い棚の上部には天袋があり、下は地板が敷かれています。床との仕切りの下部には、ちんくぐりと呼ばれる開口部が設けられています。
主庭
広い池の中に泳ぐ鯉、池のそばの雪見灯篭、奥の春日灯篭、手入れの行き届いた植栽などが落ち着いた美しい庭園の情景を作り出しています。
土蔵1
敷地北東に配され、離れと棟通りを揃えて建つ、桁行6間、梁間3間半規模の木造平屋建、切妻本瓦葺の土蔵です。観音扉を配する妻側正面には、開口部脇に額縁をまわして海鼠(なまこ)壁をはめるなど、特徴ある外観をもちますが、側面は下見板(したみいた)(横板張りで、板の端が少しずつ重なるように取り付けたもの)風の左官仕上げになっています。
中庭
次の間と離れ座敷から望むことのできる中庭は、美しく手入れされ、大きな庭石や灯篭を配しています。離れ座敷からは飛石が配され、茶室、主屋へと続いています。
縁側
縁側と庭との間には、上部に欄間(らんま)が取り付けられています。これにより離れ座敷に自然光が行き届きやすくなります。
洋間
小規模ながら意匠を凝らした洋間です。離れにある他の部屋とは全く違う雰囲気を感じ取ることができます。背の高い窓の上部にはステンドグラスがはめられています。天井は周囲に蛇腹を廻し、中心飾りをつけています。
ステンドグラス
洋間の窓の上部には花のモチーフのステンドグラスがはめられています。
天井
漆喰でつくられた天井は角部を丸くおさめ、周囲に蛇腹を廻し、丁寧に仕上げられています。温もりのあるシャンデリアが取りつく部分には、同じく漆喰(しっくい)で形造られた中心飾りが施されています。
水屋
茶席の用意をする場所です。用いる道具はここに置かれた水屋棚に収納することができます。棚の表面は網代(あじろ)で仕上げられ、茶室の雰囲気に溶け込みます。
茶室
床柱や落掛に皮つきの自然木を使うなど、草庵風の四畳半茶室です。
躙口(にじりぐち)
客人の出入口です。通常の出入口よりも狭いので、膝を曲げながら入ります。茶室に入った際は、正座の状態で膝を床にするようにしながら進みます。このような動作を「にじる」と言います。
躙口(にじりぐち)
客人の出入口です。通常の出入口よりも狭いので、膝を曲げながら入ります。茶室に入った際は、正座の状態で膝を床にするようにしながら進みます。このような動作を「にじる」と言います。
貴人畳
床の間の前に配された畳です。貴人(身分の高い人)が座ることからこのように呼びます。
炉畳と炉
中央に配された半畳分の畳の角を四角に切って炉を備え、炭をおこして釜でお湯を沸かします。炉を切った畳を炉畳と呼びます。
点前(てまえ)畳
亭主が点前(てまえ)を行う場所です。
踏込畳
茶道口(亭主の出入口)や給仕口(半東の出入口)にある畳です。
客畳
客人が座る畳です。
網代(あじろ)天井
植物を薄く加工したものを、斜めに組んで手織り風に編んだものを網代(あじろ)と言います。網代天井とはこれを張り上げた天井で、茶室に多く見られます。
天井
茶室内の天井に段差が設けられています。客人が座る側の天井を、もてなし側が座る天井より高くすることで、客人への敬意をあらわしています。
下地窓
茶室と廊下との間の窓は、土壁を塗り残し、下地を見せたままの状態で仕上げられています。このような形式の窓を下地窓と呼びます。
床の間
茶室の床は、客人へのもてなしとして、掛軸や季節の花などを飾ります。床柱に付けられた釘は花の飾りを掛けるためのもので、花釘と呼ばれます。
水屋
茶席の用意をする場所です。用いる道具はここに置かれた水屋棚に収納することができます。棚の表面は網代(あじろ)で仕上げられ、茶室の雰囲気に溶け込みます。
茶室
床柱や落掛に皮つきの自然木を使うなど、草庵風の四畳半茶室です。
土蔵2
中庭を介して主屋と相対し、離れに隣接して建つ木造平屋建、切妻本瓦葺の土蔵です。桁行3間半、桁間2間半で小規模ながら、腰を下見板(したみいた)(横板張りで、板の端が少しずつ重なるように取り付けたもの)風の左官仕上げとし、丁寧な造りになっています。中庭の風景の中にうまく土蔵を取り入れることで、趣きを出しています。
主屋
木造総2階建入母屋(いりもや)本瓦葺で、間口11間にも及ぶ大型町屋です。3列6間取りの平面で、書院化された座敷や2階の居室化等に近代の町屋の特質がみえる一方、2階の階高を低くしています。通りに面した方の開口部を全て虫籠(むしこ)窓とする等、これが大正期の町家とは思えないような伝統的な外観を保持しています。