☆鉄道唱歌・井原鉄道編      作詞/瀬尾 陽介  1 井原鉄道 起点なる 総社に名高き 国分寺    雪舟が涙で 鼠の絵 描きし寺は 宝福寺  2 清音の村は六歌仙 小野小町のゆかりにて    黒田の里に 残れるは 小町蛍の 物語  3 高梁川を 鉄橋で 渡ればここぞ 真備町へ    川辺宿には 大名の 泊りし本陣 脇本陣  4 奈良の時代の 遣唐使 吉備真備に ちなみたる    まきび公園 唐時代 中国情緒の 六角亭  5 三大古墳の ひとつなる 箭田の大塚古墳から    刀剣馬具に 勾玉と 数も多くの 出土品  6 呉妹を行けば 真備公 琴を弾きたる 岩ありて    その程近く 猿掛城 今は地名に残るのみ  7 矢掛は街道 山陽道 宿場の町の 面影を    下に下にの 声ともに そのまま伝えし 今の世に  8 蛍は宇内に 飛び交いて 星田の川の 清流に    落とす光りも 美しく 蛍祭りは 賑わいて  9 小田より近き 美星町 星の郷と 名も知られ    五万原に 中世の 村を思わす 夢が原 10 戦国時代の 武将なる 北条早雲 摺り袈裟の    版木を寄進せし寺は 伊勢氏の菩提樹 法泉寺 11 源平屋島の 戦いで 扇の的を 射落とせし    那須与一の 菩提樹は その名も高き 永祥寺 12 野上へ行きて 千手院 裏に浪形岩ありて    太古の不思議しのびつつ ぶどうの里へ 歩をのばす 13 活人箭に 鏡獅子 天下に名だたる 彫刻家    平櫛田中の 名は今も 語り継がれる 美術館 14 昔なつかし 子守唄 発祥の地は 高屋町    霊水湧き出す 経が丸 あがめまつるは 慈母観音 15 南は大江 樋之尻の 観音様の にぎわいは    世に嫁いらずと聞こえたる 霊験今も あらたなり 16 井原の奥の 芳井には ここぞ名勝 天神峡    夏はかじかの 声高く 秋の紅葉は 見事なり 17 国の境に ほど近き 御領に備後の 国分寺    松の並木の 参道に 天平時代を 偲ばせる 18 備後の国の 神辺は 井原鉄道の 終わりにて    福塩線の 分岐駅 三次へ行くは 乗り換えよ 19 名高き備後の 菅茶山 今も残れる 廉塾の    講堂旧宅 静かなり ただ聞こえるは 水の音 20 福塩線に 乗り入れて 城下の町の 福山は 瀬戸内屈指の 景勝地 鞆の浦をば 控えたる