腕を頭に、反対の腕を腰に当て、まるで踊っているような人物が大きく描かれています。 体の部分を拡大してよく見ると、どうやらひとつの色ではなさそうです。 何色に何色を重ねているのか、じっくり観察してみましょう。

よく見ると、点々で描かれています。 ここだけではなく、絵の全体に点描が使われています。 小さな点だったり、ちょっと伸びていたり、速く描いていたり、力強く描いていたり。 拡大したり、全体を見たりして、点描の見え方の違いを味わってみましょう。

耳や脚、しっぽがぴーんと立った、元気な動物が描かれています。犬かな？猫かな？ 絵の中にある楽しい形を、ほかにもたくさん見つけてみましょう。 瑛九さんはフォト・デッサンという型紙を使った手法でもこんな風に単純化した形をあらわしています。

画面上部の紺色の形は、羽を広げた鳥のように見えますが、目だと思っているところが人によって違うようです。あなたはどの部分を目だと捉えましたか？ 鳥以外にも、恐竜の足跡、顔、手…など、子どもたちと鑑賞していると様々な意見が出てきます。 自由に想像力を働かせて見てみましょう。

赤や青や黄色がこの絵ではたくさん使われています。 これらの色は瑛九さんの他の作品でもよく使われています。 お気に入りなのでしょうか？みなさんはどうですか？

拡大して近くで見ると、細かな筆致で色が置かれています。 縮小して遠くから見ると、深い青へのグラデーションを楽しめます。 混色の面白さを味わってみましょう。